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新年を祝うフランスの伝統菓子『ガレット・デ・ロワ』

2026.01.13
ちょっと寄り道

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は皆さんどのように過ごされましたか?以前ほど海外旅行は話題にならなくなりましたが、実家に帰って久々に両親や地元の友達に会ったり、はたまた自宅でのんびり過ごしたりされたでしょうか?日本では年越しそばからおせちまで年末年始を代表する料理がたくさんあり、皆さんもこれを食べると「あぁ年末年始だな」と感じるものがあるのではないでしょうか。今回は、ここ数年で日本でもよく見かけるようになった美食の国フランスでは新年を象徴するお菓子のお話です。表面に植物や王冠をモチーフにした模様が刻まれたサクサクのパイ生地のお菓子を目にしたことはありませんか?そう、ガレット・デ・ロワです!

ガレット・デ・ロワは「王様のガレット」という意味で、キリスト教の公現祭(1月6日)に食べられるお菓子です。フランジパーヌ(アーモンドクリームをベースにしたしっとりとした生地のようなもの)をパイ生地で包んで焼いたものでホールのままで売られています。諸説ありますが、古代ローマの農耕の神サトゥルヌスを祝う祭りで食べられていたお菓子がキリスト教と結びついて東方の三博士が幼子イエスを訪ねた日を記念する公現祭に食べられるようになったようです。そして、「王様」はこの三博士にちなんでいます。

このガレット・デ・ロワ、実は他のお菓子とは違うちょっと変わった食べ方をします。まず、一番年下の人(多くは子ども)がテーブルの下に潜ります。その人が見えない状態で、テーブルの上でホールのガレットを人数分に切り分けます。そして、「これは誰の分?」と聞かれたテーブルの下にいる人は食べる人を指名し、それを繰り返して全員にお菓子を配ってみんなで食べます。でも、これで終わりではありません。なんと、このガレットの中にはフェーヴと呼ばれる小さな人形やおもちゃが一つだけ入っていて、このフェーヴを当てた人はその日一日王様として祝福されるのです。ガレット・デ・ロワを買うと付いてくる紙の王冠を被って過ごします。

フェーヴにも面白い歴史があります。フェーヴはフランス語でそら豆のことで、昔はガレット・デ・ロワにはそら豆を入れていました。今では陶器が主流になっていますが、聖人や教会など宗教的モチーフの伝統的なものから、アニメのキャラクターや乗り物、バッグなど現代的なものまであり、このフェーヴを集めている熱心なコレクターもいます。

さて、このガレット・デ・ロワ、先ほど1月6日の公現祭に食べると言いましたが、現在のフランスでは1月中は何度でも家族や友人が集まるたびに食べられています。日本でも1月中は手に入ると思いますので、見つけたらぜひ楽しんでみてください。

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