
今年の夏は記録的な猛暑となり、40℃を超える日もありました。近年の地球温暖化の影響で、台風はより強力になり、発生期間も長期化する傾向にあります。また、欧米では多くの国で秋に新年度が始まることもあり、その前の時期に労使交渉の一環としてストライキが頻発します。
こうした自然災害や社会的な動きの影響を大きく受けるのが、飛行機による移動です。フライトの遅延や欠航により、旅程に大きな支障が出ることも少なくありません。
では、こうしたイレギュラーな状況に直面したとき、どのように対応すればよいのでしょうか?
ここでは、よくある3つの対処法をご紹介します。
方法①:旅行会社に連絡する
まず思い浮かぶのが、チケットを購入した旅行会社への連絡です。普段からやり取りしている担当者に相談することで、安心感を得られる方も多いでしょう。
ただし、航空券は航空会社の規定に基づいて販売されており、イレギュラー時の対応はその状況に応じて決定されます。そのため、旅行会社も航空会社に確認を取る必要があり、電話が繋がるまでに数時間かかることも珍しくありません。その後にお客様の意向を伺って改めて航空会社に連絡をしている間に、希望する代替案が満席になってしまうケースもあるため、早期の解決を望む方には不向きな場合もあります。一方で、「規定どおりの追加費用がかかっても構わないので早く代替便を確保したい」「現在のチケットは放棄して新しい便を購入したい」といった方には、旅行会社を通じた対応が有効です。
方法②:航空会社に直接連絡する
旅行会社を介さず、航空会社に直接電話をすることで、時間的なロスを減らすことができます。イレギュラー時は電話が繋がりにくいものの、繋がった場合はその場で代替案を即決できるほか、条件に応じた柔軟な提案も受けられる可能性があります。
ただし、航空会社によっては「旅行会社に連絡してください」と案内されることもあります。しかし、基本的には航空会社でも対応可能ですので、対応した担当者の氏名を記録しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
特に大規模な欠航が発生した場合、旅行会社では複数の案件を順番に処理する必要があるため、自分で航空会社に連絡した方が早く対応してもらえることもあります。とはいえ、出張中などで時間が取れない場合は、旅行会社に任せるのも一つの選択肢です。
方法③:空港のカウンターで直接交渉する
空港に移動できる状況であれば、最もおすすめの方法です。コールセンターや旅行会社の窓口では、対応範囲があらかじめ決められていることが多いですが、空港のカウンタースタッフは、目の前のお客様の問題解決を求められているため、より広い裁量権を持った対応が可能です。例えば、「どうしても本日中に移動したい」「他社便でも構わない」といった要望も、交渉次第で柔軟に対応してもらえる可能性があります。
最後に
予定していたフライトが欠航になると、誰でも不安になります。そんなときこそ、冷静に状況を整理し、ご自身の希望やスケジュールに応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
旅行中のトラブルも、事前に知識を持っておくことで、スムーズに乗り越えることができます。ぜひ、今回ご紹介した3つの方法を参考に、安心・安全な旅をお楽しみください。
